日本toray氧气浓度计型号大全

ジルコニア式酸素濃度計測定原理

両面に電極加工したジルコニアセラミックには、高温下において、一方の電極部で酸素分子をイオン化し、他方の電極部で酸素イオンを酸素分子に戻す性質を持っています。この性質をイオン電導といいますが、イオン電導の度合は、ジルコニアセラミックの両側にある酸素濃度の差が大きい程、大きくなります。この間、両電極間で電子の受け渡しが行われ、イオン電導の度合い（=ジルコニアセラミックの両側の酸素濃度の差）は、両電極間の起電力の大きさとして取り出すことが出来ます。 この起電力は下図のように、ネルンストの理論式に従った安定した数値を得られるため、東レ・ジルコニアセンサは安定した信頼できる酸素濃度値を示すことが出来ます。

ジルコニア式酸素濃度計使用上の一般的な留意事項

ジルコニア式酸素濃度計は、約700℃の高温下で動作します。よって以下の状況下では測定不可及びセンサ寿命に影響を及ぼす可能性があります。

• 酸素濃度計内部に電気炉を持つため、設置雰囲気が防爆地域ではご使用頂けません。
• 可燃性ガス（例：水素、メタン、アルコール、一酸化炭素等）が酸素計内部に混入すると、燃焼反応を起こし測定誤差となります。
• 有機性シリカ（シーリング材等に使用）はセンサ劣化を起こします。（センサ劣化を引き起こす原因として、非常に多い原因の一つです。
• ハロゲン系（特に塩素）は、センサ不良を引き起こします。
• 一酸化炭素のように熱カロリーの高い物質が断続的に混入すると、熱履歴を受けセンサ不良を引き起こします。
• Nox,Sox等の腐食性ガスが多量に混入するとセンサ不良を起こします。
• フレオンガスは高温下で分離反応を起こしセンサ劣化を起こす可能性があります。
• 水滴、ダスト、ミストは、センサの破損・短寿命及び誤差の原因となります。これらを含むガスを測定する場合は予め除去した上で酸素濃度計に流すようにして下さい。除去方法については、購入前に御相談ください。

機種選定チャート

機種選定にお困りの方は下記表をご参照ください。